過去を振り返ってバブル経済を学ぶ

バブル経済の再来はあるか

バブル経済というのは、本来の実勢的な経済からかけ離れている価値観が横行する経済をいいます。かつてのバブル経済では、本来の価値を見失ったように土地の売買が進み、それが真実の価値に気が付いた時、まるで「泡」のようにさまざまな価値観がはじけ飛び、日本経済を長い期間混乱に招いたのです。

しかし、実際には今の日本であっても、土地バブルが起こりうる可能性をもっています。そもそも投資とは、その対象が金の延べ棒でも株でも、穀物や原油であっても、売り抜ければ利益が得られるというものであれば、何にだって対象となり得ます。日本の場合は諸外国と違って、国土面積が狭いうえに、一極集中型の人口構成なこともあって土地そのものに特別な価値が加わっています。バブル景気と言うのは、日本の国土の状況や経済構造ゆえに起こりえることだったのです。

アベノミクスが脚光を浴び、再び投資熱が再来してくる傾向があります。投資熱は、以前のバブル経済期のように、さまざまな投資先を見つけては盛り上がるでしょう。今は株式や為替市場を中心に投資が行われていますが、投資が成功して余剰した資金が向かう先は、おそらく土地であろうことは目に見えています。現在では、国内の投資よりも、好景気に沸いている中国などの外資系企業の投資資金が流入することにより、日本国内でも一部の不動産価格が上昇傾向にあります。どこまでのバブルが再来するかはともかく、現状であっても、日本の土地バブルはいつ起きても不思議ではないと言えます。