過去を振り返ってバブル経済を学ぶ

バブル経済と銀行

バブル経済全盛期のころは、とにかく土地の価格が高騰しました。土地を担保に銀行からお金を借り、そのお金でまた土地を買ったり、株式を買ったりする財テクが流行した時期でありました。本当に土地が必要ではない人であっても、転売や財テクが目的で土地を購入している人もいました。

当時は、株や土地の価格が面白いように上がっていって、本来500万円の価値しかない土地が1000万円で売れたり、あるいは500万円の価値の土地を担保にすれば1000万円銀行からお金が借りられるという、なんとも不思議な時代でもありました。土地を売ってもうけたお金でまた土地を買うという時代ではありましたが、日銀が金利を立て続けに引き上げたことで、その流れは変わってきます。

日銀の金利が上がれば、日銀からお金を借りている銀行の金利も上がります。当然、銀行からお金を借りている人も借りたお金に対する金利も上がるわけで、まだ土地を買ったほうが儲かるという時代もありましたが、次第に金利を負担できなくなった人が土地を一気に売り、土地の価格が暴落しました。

銀行は貸したお金を返してもらえなくなります。そもそも本来の価値以上のお金を貸し付けていて、それも返してもらえない。代わりに土地を受け取っても、貸したお金の価値にも値しない土地ばかりが手元に残り、銀行自身も自らの資産を削り取るように土地を処分しないと、銀行自体が倒産しそうになりました。そして実際に倒産した銀行もあるわけです。すべては本来の価値を見失った投資者と、そのことが分かっていてもお金を貸し続けて金利で儲けようとした銀行の招いたことだったのかもしれません。