過去を振り返ってバブル経済を学ぶ

バブル経済と庶民生活

バブル経済が崩壊し、不況にあえぐようになった当時の日本経済。銀行や大企業が不良債権を抱えていたこの時期、庶民の生活にどのような影響があったのでしょうか。

バブルが崩壊するまでは、多くの企業が利益を出していて、その分会社員の給与やボーナスもかなり羽振りがよい時期でした。そういう時期もあり、企業から庶民に至るまで、日本国中に活気がみなぎっていた時代でもあります。年収600万円以上900万円以下の中間所得層が非常に多く、「一億総中流」などと呼ばれた時代でもありました。大金持ちは少なかったのですが、それなりにお金を持っていたから消費は旺盛で、ブランド品は売れ、多くの人が海外旅行などの豪華なレジャーに出かけ、夜の街も賑わっていた時代でした。

それがバブルが崩壊すると一転します。企業は給与を下げて自らの資産を守ろうとします。資産を守るためなら社員を減らすリストラも平気です。庶民もバブルに踊っていたこの時期、特に住宅ローンを組んでマイホームやマンションを持っていた人はがっかりです。同じ規模のマンションやマイホームがどんどん値下がりしていく中、高額のローンを抱えて暮らす。しかし会社の業績は悪くなるのでローン返済のあてにしていたボーナスももらえなくなり、マイホームやマンションを手放さざるを得ない状況に追い込まれる庶民も増えました。

収入が減った庶民は「とにかく安いもの」しか購入しなくなり、そのために企業はさらに自らの利益を削ってでも価格を下げた商品を売らざるを得なくなります。それが現在でも続いている「デフレ」の要因となったのです。バブル経済が残した影響は、今の私たちにも重大な影響を与えているのです。